この記事は2020年9月6日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.83 2020年9月号
「かきもち」はいつから?
今年6月号では、私の「かきもち愛」についてお話させて頂きました。
また、2016年10月号では「秀吉も愛した かきもち」と題して、かきもちの名前の由来について書きました。
今回は、かきもちの歴史についてお話したいと思います。
かきもちがいつから作られ、どのような人が、どんな時に食べていたのか?
書物の少ない時代の歴史を調べる事は容易ではありませんが、昔を想像する事はとても楽しい事です。
かきもちの原料は米です。
正確には糯米(もちごめ)です。
私達がふだん食べている米は粳米(うるちまい)です。
という訳で、かきもちの歴史をお話する時は、米の歴史からお話する事になります。
米の歴史
日本では縄文時代から弥生時代にかけて米作りが始まったと言われています。
最初は籾(もみ)のまま焼いて食べていました。
しだいに、土器で蒸したり、精米したりして行きました。
天候によって収穫量が左右される米は大変貴重でした。
やがて米は税金や武士の給料にもなりました。
神様へのお供え
儀式では神様へ大切な物をお供えしますよね。
人は命の次に大切な米を神様へお供えしました。
今でも、毎年11月23日(今では勤労感謝の日)には、宮中儀式の新嘗祭(にいなめさい)が行われます。
五穀の収穫を感謝する日で、米や干し柿などをお供えします。
(2019年10月号で書いています)
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鏡餅のお供えが「かきもち」のはじまり
また、身近な儀式では、お正月に鏡餅をお供えしますよね。
以前もお話しましたように、かきもちは鏡開きの際に鏡餅を手で欠いた物が始まりです。
漢字で書くと「欠き餅」となります。
以前のお話では、奈良時代には儀式に鏡餅をお供えして、その後それを割って食べていた事をお話しました。
この頃がお供え餅や「かきもち」の始まりではないか、と思われていました。
しかし、かきもちのルーツを調べていくと、興味深い説をいろいろと発見したのです。(次号につづく)
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