この記事は2020年7月15日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.81 2020年7月号
甘食は和菓子?
「甘食は和菓子ですか?」
最近、お客様から聞かれる事が増えました。
今回はお菓子の分類法についてのお話です。
お菓子には色々な分類法があります。
和菓子なのか洋菓子なのか、また生菓子なのか焼き菓子なのか・・・。
和菓子とは日本の伝統的なお菓子の事で、洋菓子とは西洋に起源をもつお菓子の事というのは誰でもご存じだと思います。
ですが、西洋に起源をもつお菓子でも、16世紀(安土桃山時代)、オランダやポルトガルから伝わったカステラやボーロは南蛮菓子といい、実は和菓子に分類されます。
これはやはり時代の古さ次第であって、外国から伝わったお菓子だとしても大昔の事で、長い年月の間に日本の風土や好みで改良され、日本独自のお菓子として定着したからです。
19~20世紀(明治時代)以降に外国から伝わったお菓子は、それまでの和菓子とは材料、製法、味、食感等が異なり、これらを洋菓子として分類します。
水分量でお菓子を分類する方法
また、お菓子に含まれる水分の量によってお菓子を分類する方法があります。
水分の量の多い順に、生菓子(なまがし)、半生菓子(はんなまがし)、干菓子(ひがし)と分類します。
和菓子だと和生菓子(例:どら焼き)、和半生菓子(例:もなか)、和干菓子(例:金平糖)。
洋菓子だと洋生菓子(例:ショートケーキ)、洋半生菓子(例:タルト)、洋干菓子(例:キャラメル)という感じです。
製法でお菓子を分類する方法
その他にも、製法でお菓子を分類する方法があります。
焼いて作るお菓子を「焼き菓子」(例:どら焼き)、蒸して作るお菓子を「蒸し菓子」(例:薄皮まんじゅう)などがあります。
一見、「生菓子」と「焼き菓子」は反対の意味のようですが、複数の分類法を組み合わせていうと、どら焼きは「生菓子」でありつつ「焼き菓子」でもあるのです。
当店の商品『甘食』
当店名物の「甘食」は、南蛮菓子から影響をうけて生まれたと思いますので、甘食は「和菓子」であり、「焼き菓子」に分類されます。
ぜひ、素朴で懐かしい風味をお楽しみ下さい!
当店名物『甘食』は日本伝統の味
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昔懐かしい甘食
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今年もありがとうございました!
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