コラム

バレンタインデーのお話

この記事は2021年2月6日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。

コラム『おいしい おしゃべり』VOL.88 2021年2月号

 

今年は2月4日に春一番が吹きました。気象庁によりますと、去年よりも18日も早いそうです。

1951年以降では、1988年2月5日が最も早い春一番でしたが今年はそれを更新しました。

また、「今シーズンは寒い冬になる」と予測されていましたが、今となっては、むしろ暖かい冬であったような気がします。

皆様は、いかがでしたでしょうか?

 

初めてバレンタインチョコを買った想い出

1978年(昭和53年)、ピンクレディーの『UFO』がレコード売上第1位となりました。

その年の2月、黒山の人だかりの中に一人の少女がいました。

小学4年生の私です。

場所は、駅前通りに開店して3年目の十字屋銚子店の地下食品売場のバレンタインチョコ特設コーナーです。

結構な売場面積にバリエーション豊富なチョコがズラリと山積みされ、複数人の店員さんによって対面販売されていました。

我こそはと品定めし、買い求める女性客がギュウギュウに集まり、ざっと100人はいたのではないかと思います。

私が初めてバレンタインチョコを買った時の光景が毎年この時季になると思い出されます。

そして『メリーチョコレート』と『モロゾフ』という名前を知ったのもこの時です。

 

日本式バレンタインデー

製菓業界がしかけた『女性から好きな男性にチョコレートを贈る』という日本式バレンタインデーは、ちょうどこの頃に定着したと言われています。

ただ、この時点ではまだ「義理チョコ」とか「本命チョコ」という言葉はなかったように思います。

聖バレンタインデーとは、結婚を禁じられた兵士の為に内緒で結婚式を行っていたバレンタイン(キリスト教の司祭)がローマ皇帝に処刑された日という説は意外と知られておらず、『女性から告白する日』というのが日本のバレンタインデーの特徴です。

外国の場合は、男性からも贈りますし、チョコレートに限らず花やケーキを贈ったりします。

 

初めてバレンタインチョコを買った場所でコッペパンを販売

あれから43年が経ち、私が初めてバレンタインチョコを買った十字屋銚子店の跡地、銚子セレクト市場では私が作ったコッペパンが毎日売られています。

昔を懐かしむと同時に、光陰矢の如し、毎日を大切に生きなければと思うのでした。

さて、2月14日限定、大人気のコッペパンをバレンタインバージョンでラッピングし販売致します。

ぜひ、銚子セレクト市場にてお求め頂下さいませ。

 

 

 

 

山口由美子

大正3年創業 山口製菓舗 専務。1967年生まれ、おうし座。生まれも育ちも千葉県銚子。 趣味はギター弾き語りです。宜しくお願い致します\(^o^)/

本日もお読み頂きありがとうございました。
シェアをぜひお願い致します\(^o^)/

© 2024 山口製菓舗の公式サイト