この記事は2018年3月17日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.53 2018年3月号
食べられる花「さくら」
子供の頃、ものすごくビビットな色のツツジが咲く場所が通学路にあって、毎年時季になると、花を摘んで花びらの背中側から蜜を吸って遊んでいました。
大人になって調べると、ツツジも種類によっては毒があると知り少し不安になりましたが今生きているのだから大丈夫です(笑)
最近では、色鮮やかな花をサラダやゼリーにして食べているのを見かけます。
これらはエディブルフラワーといって、食べられる花を使っています。
食べられる花といえば、昔からアレがありますよね。
そうです!まもなく見ごろを迎える桜です。
特に、アンパンの真ん中にギュッと押し込まれている“桜の塩漬け”は誰もが一度は見たことがあると思います。
また、塩漬けは、お祝いの席で用いられる桜湯にも使われます。
桜の種類も色々とあって、塩漬けにされるのは、「普賢象(フゲンゾウ)」や「関山(カンザン)」などの八重桜です。
八重桜は花の色も濃く、花びらが重なっていて豪華に見えるため食用に使われます。
普通に、枝に咲いている桜も素晴らしいですが、お湯の中にひらひらと舞う桜は幻想的でまた違った美しさがあります。
桜の塩漬けの炊き込みご飯に、桜の葉っぱで巻いたおにぎりなんていうのも美味しそうですね!
見て美しいだけでなく、食べられるなんて素晴らしい花ですね。
これからの季節、満開の桜の下で桜を味ってみてはいかがでしょうか?