この記事は2018年6月9日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.56 2018年6月号
パンを選ぶとき悩んでいませんか?
ダイエットを経験された方なら、誰でもこんなふうに迷ったことがあると思います。
「クリームパンとメロンパン、どっちにしようかな?」
「カスタードクリームは口当たりが重くてカロリーありそうだな」
「メロンパンはパン生地自体はシンプルだからカロリー低そう」
さすがにコロネはチョコレートだし、高カロリーでしょ・・・・。」
ダイエット中であれば、パンを選ぶ時に少しでもカロリーの低い方を買いたいと思ったことがあると思います。
実際は、その辺どうなのでしょうか?
意外な順番!メロンパンって結構カロリーある!
食品成分表によれば、カロリーの高い順番に言うと、
①メロンパン、②コロネ、③クリームパンとなります。
製品の大きい、小さいは関係ありません。
同じグラムにした時のカロリーで比べています。
ちなみに、あんぱんとジャムパンは、クリームパンより更にカロリーが低いです。
練り込まれている油脂の多さがカロリーを高くしている
理由を大ざっぱに言うと、使用されている油脂の多さです。
メロンパンもコロネもクリームパンもジャムパンも甘さはだいたい同じ位です。
ただ、コロネやクリームパンやジャムパンはパンとは別にクリームやジャムの部分があるため、口当たりが重く感じやすく、同時にカロリーがあるように感じてしまいます。
逆に、メロンパンはクリームのように口当たりの重い部分がなく、パン生地全体をさっぱりとした口当たりで食べることができるため、カロリー摂取に対する罪悪感を感じにくいのかもしれません。
特にメロンパンのてっぺんのクッキー皮の部分は高カロリー
ところが、要注意なのが、メロンパンの上にトッピングされているクッキー部分です。
クッキーにはバターなり、マーガリンなりの油脂を多く含んでいますので、メロンパンのカロリーが高い原因はここにあります。
そこへいくと、あんこやジャムは通常は油脂を含みませんから、低カロリーとなります。
同じメロンパンでもお店によって配合が違うからカロリーも違う
口当たりが重い方が必ずしもカロリーが高い訳ではない、ということがお分かりいただけましたでしょうか。
文部科学省のホームページで、食品成分データベースを提供しています。
昔のように本で調べなくても、食品成分を手軽に知ることができて大変便利です。
ただ、パン等の加工品は、その原材料の配合までを公開している訳ではないので、厳密ではありません。
なぜなら、例えばメロンパンと言っても、お店によって原材料や配合が異なりますから、当然その成分も違ってきます。
しっとりとした食感や口どけを良くするために油脂や砂糖を2倍入れたら、その分カロリーも高くなります。
また、商品名はクリームパンでも、原材料と製法がほぼメロンパンというお店もあります。
加工品の食品成分を調べる時は参考までにされた方がいいですね。
カロリー比較は同じ条件で比較してね!
最近では、カロリー表示がされていますので便利になりました。
表示は、100g当たりのカロリーと1個当たりのカロリーの2種類あります。
ですので、パンを比較する時は、同じ条件で比較して下さいね。
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