この記事は2014年7月18日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.17 2014年7月号
第一回『銚子食まつり』
今まで紫外線対策には完全防備を貫いてきた私ですが、勇気を振り絞り、この度、7月6日に開催された屋外でのイベント『銚子食まつり』に参加させて頂きました。
銚子食まつりとは、従来の「産業まつり」を進化させた食の祭典です。
旬の時季が異なる野菜と魚を切り離して祭を設け、食材の旬に合わせてイベントを開きましょう、その方が美味しい時に食べられる、という訳です。
旬の時季は美味しいだけでなく値段も安定していますし、何よりも鮮度がいいのが魅力です。
「新鮮、美味しい、安い」となれば、これを祭と呼ばず何と言うのでしょうか。
穫れたてのメロンを頬張る子供を見ていると、食材で旬を体感できる場として食育にも貢献できる事を発見しました。
銚子食まつりの第1回目となる今回は、「夏野菜編」をテーマに、メロン、スイカ、トマト、トウモロコシ・・・と今が旬の銚子の新鮮な夏野菜が揃いました。
小さい頃から「とんもごろし」に目が無い私は、トウモロコシが山に積まれた光景を見ているだけで有難く幸せな気持になりました。
考えてみれば、農業も漁業も、人間がコントロールする事のできない大自然が相手です。
良い天候を切望し、無事に産物を得る事ができたら「恵まれた」と感謝する。
これこそが食の祭の原点ではないかと思いました。
豊作や大漁を祈る祭、祝う祭が世界中には、たくさんあります。
銚子づくしの当店の創作パン♡
さて当店はと申しますと、「地場産の素材を使ったパンを作る!」と商品開発大好き人間(私)の血が騒ぎ、銚子メロンをサンドした贅沢ホイップクロワッサン、銚子の夏野菜をじっくり煮込んだカレーパンを作り、出品させて頂きました。
お蔭様で、どちらも100個ずつが1時間足らずで、あっと言う間に完売となりました。
当日、関係者の方から「銚子メロンは、栽培管理が難しいため生産者が減っている」ことをお聞きし、寂しく感じたので、今後は銚子メロンをはじめ、銚子の特産品を使ったパンやお菓子を作り、微力ながらPRのお役に立ちたいと思いました。
そして、魚を獲ってきてくれた人、野菜を育ててくれた人、大自然の恵み全てに感謝しながら、お菓子やパンに加工しなければいけないと感じた一日でした\(^o^)/