この記事は2016年12月10日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.38 2016年12月号
寒くなりましたがいかがお過ごしでしょうか?
これからの季節、風邪には充分お気を付け下さいませ。
さて、今回は冬に嬉しい身近な食材、生姜のお話です。
生姜の旬は?
まずは生姜の旬について。
生姜は土の中で育ち、秋に収穫します。
食べ物は味的にも栄養的にも穫れたての旬に頂くのが一番!
なので、生姜の旬は今だ。と思いきや、収穫後の生姜は繊維がやわらかく、だいたい2か月間保管して固くなってから市場に出回るそうです。
生姜の食べ方は?
次に食べ方です。
日本では、生姜と言えば、豚肉の姜焼きや煮魚の下味に使ったり、お刺身や冷ややっこの薬味にしたり、お料理には欠かせませんよね。
そうそう、これからの季節にオススメなのが、生姜をたっぷり入れたモツ鍋です。
お好みの野菜も入れて、味付けは醤油、味噌、酒のみ。
栄養満点、体も温まり、とっても美味しいので是非作ってみて下さい。
漢方薬にもなっている生姜
そして昔から、「風邪のひきはじめには生姜湯を飲むと良い」と言いますよね。
生姜が体の芯からポカポカ温めてくれるからです。
また、生姜は漢方薬としても多く使われているそうです。
中国には「生姜は百邪を防御する」という言葉があるくらいです。
生姜の成分は?
まず、生姜の辛味成分「ジンゲロール」。
このジンゲロールからできる2つの辛味成分「ショウガオール」と「ジンゲロン」。
大切なのは名前より、その作用。
この3つの辛味成分は、ただ辛い味だけでなく、健康に良いという事が多くの研究によって実証されています。
今更研究発表されなくても、生姜が体に良い事は昔から誰もが知っている事ではあるのですが、その成分を研究する事で、生姜をどのように摂ると、より体に良いのかがわかってきました。
生で摂るか、加熱するかで効果が変わる?
どの成分も血流を良くして体を温める作用があるのですが、生で摂るか、加熱して摂るかで、成分ごとの効果が違ってくるそうです。
芯から温まり、ポカポカを持続させたい場合は、生姜を温めて摂るのが良いそうです。
やはり、生姜湯が最強でしょうか。
紅茶に生姜とハチミツを入れると、とっても美味しく頂けますよ。
食べると、ほんわか温まってくるお菓子
当店では、生姜をたっぷり練り込んだ生姜のマドレーヌを作りました。
ぜひお試し下さいませ。
生姜のマドレーヌ
※季節限定です。