この記事は2015年11月8日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.26 2015年11月号
国内過去最高のコーヒーブーム
各コーヒーチェーンの拡大やコンビニの参入により、日本人にとってコーヒーがより身近な存在となりました。
今までコーヒーを飲まなかった人でも、おしゃれな空間や流行りのドリンクの登場で、「どれどれ・・・」と、コーヒーを口にする機会も増えたのではないでしょうか。
現に、2014年のコーヒーの国内消費量はコーヒー豆換算で44万9900トンと、過去最高を記録しています。
また、12~79歳を対象とした調査では、一人が一週間に飲むコーヒーは平均11杯という事です。
(全日本コーヒー協会)結構飲んでいるのですね。
コーヒー豆は“豆”ではなく種子
ところで、コーヒー豆を知らない方は少ないと思いますが、「コーヒー豆は、本当は豆じゃない」という事をご存じでしたか?
私達が「コーヒー豆」と呼んでいる物は、豆ではなく、アカネ科の熱帯植物『コーヒーノキ』から採れる種子なのです。
大豆やインゲンマメ等の俗に言う豆も種子ですが、これらはマメ科植物の種子ですので、穀物の仲間に分類されますから、コーヒー豆とは区別します。
コーヒーの生産国は?
コーヒーノキは、赤道を挟んで南北緯約25度のエリアに広がる“コーヒーベルト”とよばれる地帯で栽培されています。
生産国1位のブラジル、2位のベトナム、3位のコロンビア、4位のインドネシアをはじめ、60数か国の世界中で生産・輸出されています。
(近年コロンビアはベトナムに抜かれました)コーヒーノキの品種、標高や気象条件、生産処理方法によって、その産地独特のコーヒー豆が出来上がります。
最近では、色々な銘柄のコーヒー豆が手軽に入手できるようになりましたし、家庭用のコーヒー抽出器も充実しているので、これからの寒い季節に自分だけのオリジナルコーヒーを淹れてみるのも楽しいですね。