コラム

パン作りって難しい?

この記事は2018年7月8日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。

 

コラム『おいしい おしゃべり』VOL.57 2018年7月号

オーブンに憧れていた思い出

私が初めてクッキーを焼いたのは小学5年生の時です。

初めて買った料理本を見てワクワクしながら作りました。

クッキーがとても美味しく作れたので次にケーキに挑戦したいと思いましたが、当時家には小さなオーブントースターしかありませんでした。

さすがにケーキ型が入らず、仕方なくクッキーを何度も作りました。

そのうち我が家にもオーブンがやってくるのだろうと待ち焦がれていましたが、両親は何十万円も出して電子レンジを買ってしまいました。

ケーキの焼ける大きなオーブンを恨めしく思う気持ちが神様に通じたのか、今では地域で一番大きなオーブンでパンやお菓子を焼いているのですから人生はサプライズだらけです。(笑)

 

レシピ通りにやったのに失敗!なぜ?

私がパンを初めて焼いたのは、独身時代の20歳頃でした。

やはり料理本を見ながらロールパンを作りました。

レシピ通りに丁寧に作りました。

しかし、失敗でした。

お店で買うようなロールパンが出来上がることを疑わずにいた私は、プライドを傷つけられた感じでした。

表皮はぶ厚くかさかさに乾燥していて、縮こまった固いパンが出来上がりました。

ぼてっと重たく、ちぎると内層の目がつんで、まるで団子のようでした。

「レシピ通りにやったのになぜ?」

その答えを教えてくれる人は周囲には誰もいませんでしたし、そんな本にも出逢えませんでした。

その時私は、パン作りに対して多少のコンプレックスを持ちました。

その私が、今では国家資格である一級パン製造技能士の千葉県で女性第一号と言われるのですから、やはり人生はサプライズだらけです。

さて、クッキーは小学生でも上手に焼けるのに、パン作りは大人でさえも失敗するのはなぜでしょう?

次回は、パン作りの難しさと一級パン製造技能士についても触れたいと思います。

 

一度にコッペパンが500個も焼ける大型オーブンは今も現役!
(昭和42年10月製造のパン窯)

昭和42年生まれといえば私と同じ。やはりはサプライズだらけ

一級パン製造技能士って?①

この記事は2018年8月5日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。   コラム『おいしい おしゃべり』VOL.58 2018年8月号 製菓学校でも「パンは難しい」と言われていた? 前 ...

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山口由美子

大正3年創業 山口製菓舗 専務。1967年生まれ、おうし座。生まれも育ちも千葉県銚子。 趣味はギター弾き語りです。宜しくお願い致します\(^o^)/

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