コラム

パンの食べ頃

この記事は令和4年(2022年)5月3日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。(コラム『おいしいおしゃべりNo.103』)

 

こちらのコラムがyoutube動画になりました!ぜひご覧ください🎵

 

「パンの美味しい食べ頃はいつ?」と聞くと、100人中95人の人が「焼きたて」と答えるそうです。

これは米が主食の日本人特有の発想であって、なんでもかんでも「焼きたて」「出来立て」が一番美味しいと思い込む傾向があるそうです。確かに、ご飯は炊き立てが最高ですよね。

ところが、パンの場合、必ずしもそうではないことがあります。

食べ物の美味しさの度合いは、結局のところ食べる人の好みによりますが、少なくともパンが焼きたてからどのように変化していき、美味しさに影響するのかを私なりに考えてみました。

まずは焼きたてのパンから。

窯(かま)から出てすぐのパンはパチパチと音をたて、こんがりキツネ色に輝き、香ばしい香りが漂います。

パンをちぎると、ふわふわ生地の間から湯気があふれ、いかにも美味しそうです。

この時の特徴としては、パンの外側はパリッと固め、やや内側はふわふわ、中心部には熱と水蒸気がこもり湿気のある食感です。

総菜パンの場合、この窯から出てすぐが一番の食べ頃です。

特に、チーズ、ベーコン、ウインナー、コロッケなどの具材の物は熱々で食べた方が美味しいです。

カレーパンや揚げパンも揚げたてが食べ頃です。

チーズ等が具材のパンや揚げパン等に共通して言える事は「油を多く使ったパンは油が冷えて固まる前の焼きたて揚げたてが食べ頃」という事です。

 

油分を多く含むパンにクロワッサンがありますが、総菜パンほどは食べ頃が短くありません。

クロワッサンの焼きたては、外側はパリパリした食感で、やはり中心部には熱と水蒸気がこもってしっとりしています。

外側と中心部の食感の違いを楽しみたい方は焼きたてがおすすめです。

時間が経つにつれ全体的にしっとりやわらかくなっていきます。

次に日本人が大好きなアンパンとメロンパンですが、嬉しい事に焼きたてでも、冷めても美味しいパンです。

香ばしい香り、皮のサックリ感、中のしっとり感を楽しむなら焼きたて。

熱々のあんこもまた格別です。

全体的にしっとりふわふわを味わうなら冷めてから。

但し乾燥しないように袋に入れて冷まして下さいね。

 

そして意外にも6~8時間経ってからが美味しい食パン。

食パンは大きいので、窯から出て冷めるまでに時間がかかります。

中心部の水蒸気が生地の隅々まで行きわたることで、全体的にふわふわもちもち食感になります。

最後に当店のコッペパン。

やはり焼きたては外側は香ばしく固めの食感、中はしっとり食感が楽しめます。

時間が経つにつれて、生地中の水分が隅々まで行きわたり全体的にふっくらやわらかくなります。

そして、コッペパンの横っ腹に白い部分があります。

これは、窯の中で焼かれる時に、下火でパンの底面が焼かれ、上火でパンのてっぺんが焼かれ、横っ腹だけ火加減が弱いため、白いまま焼き上がる訳です。

この白い横っ腹は、コッペパン愛好家のお客様の中にもお好きな方が多く、特に当店の横っ腹は、ぼってりしていて、しっとりもちもち食感で美味しいとご好評です。

すべてのパンに共通する事ですが、お客様のお好みで食べ頃をお楽しみいただけましたらと思います。

当店では、毎週(火)、(土)、(日)にイオン銚子店1Fパンコーナーにて、コッペパンを絶賛販売中です。

是非ご利用下さいませ。

 

山口由美子

大正3年創業 山口製菓舗 専務。1967年生まれ、おうし座。生まれも育ちも千葉県銚子。 趣味はギター弾き語りです。宜しくお願い致します\(^o^)/

本日もお読み頂きありがとうございました。
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