この記事は2016年5月21日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。
コラム『おいしい おしゃべり』VOL.31 2016年5月号
大豆の名前の由来は?
「大きい豆」と書いて大豆。
ところが、大きいから大豆と名前がついた訳ではないようです。
実際の名前の由来は、「大きい豆」ではなく「大いなる豆」からきています。
豆の中でも一番偉大な豆、という意味です。
では、どのように偉大なのでしょうか?
大豆が偉大なわけ
大豆の30%はタンパク質です。
「畑の肉」(ドイツでネーミング)と言われる所以です。
肉や卵に負けない良質のタンパク質を含む大豆は、植物性タンパク質の代名詞と言って良いと思います。
なにしろ、畑で動かずじっとしているのに高タンパクとは、それだけで偉大です。
しかも、大豆はコレステロールを全く含んでいません。
そして、大豆には、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など様々な栄養素が含まれています。
さらに、大豆には、大豆特有の成分も含まれています。
「大豆タンパク質」、「大豆イソフラボン」、「大豆オリゴ糖」、「大豆サポニン」、「大豆レシチン」などがそうです。
これらの成分には全て頭に大豆という名前が付いて、大豆特有の成分である事がわかります。
効能は?
そして、これらの有効成分から、骨粗しょう症の予防、抗酸化作用、アンチエイジング効果、悪玉コレステロールを減らす、中性脂肪を減らす、血圧を下げる、動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病の予防に良いと言われています。
また、更年期障害の緩和や、美肌効果など、女性に嬉しい食品として注目されています。
昔は、具体的な医学的効能は知らなくても、大豆を食べると体調が良い、肌がツヤツヤするなど、体に良い食品として食べられてきたのだと思います。
日本にある大豆食品は?
日本には、納豆、味噌、醤油、きなこ、豆腐、豆乳、厚揚げ、油揚げ、湯葉、おからなど、様々な大豆食品があります。
また、大豆を発芽させた「もやし」に、大豆が若いうちに収穫した「枝豆」も。
大豆一つから多様な食品に生まれ変わっているのですね。偉大ですよね。
中でも、調味料である味噌、醬油は色々な料理の味付けとして無意識に大豆を食べている事になりますから、私達日本人にとって、大豆は一番身近な豆であり、欠かせない豆であり、やはり、一番偉大で「大いなる豆」として相応しいのではないでしょうか。
きなこマドレーヌ
当店でも、国産きなこをたっぷり練り込んだ「きなこマドレーヌ」を作りました。
追記:終売致しました。
体にいい大豆食品を取り入れて健康と美容にお役立て下さい!