コラム

花子のクッキー

この記事は2014年5月27日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。

 

コラム『おいしい おしゃべり』VOL.15 2014年5月号

NHK朝ドラ「花子とアン」が素晴らしい!

NHKの連続テレビ小説「花子とアン」を楽しく見ています。

「アン」とは「赤毛のアン」の事で、主人公のアンが失敗や失望を繰り返しながらも、周囲の愛情や友情に支えられ成長する日常を綴った、世界中で愛されている長編小説です。

これを、日本で最初に翻訳したのが村岡花子です。

ドラマでは、貧しい生い立ちの花子と孤児院育ちのアンを重ねながら、勉学の道に進み人生を切り拓いていく村岡花子の生涯が描かれ、「赤毛のアン」に登場する数々の名場面もコピペされ楽しませてくれます。

 

ドラマ中に度々登場した「クッキー」

さて、いよいよ本題ですが、このドラマには度々登場するクッキーがあります。

初めて食べるクッキーに感動した花子は、外国人教師に直伝してもらい帰郷の際お土産に持って帰りました。

花子の家族が「うめぇだ~」と幸せいっぱいの顔で食べるのを見て、是非、作りたくなりました。

NHKスタッフは、このシーンの撮影の為に、あるパティシエの協力のもと、数少ない文献を手がかりに明治後半頃のクッキーを再現させたとの事で、レシピも公開されていました。

 

小麦粉、バター、ブラウンシュガーとシンプルで良質材料なのが余計に気に入りました。

赤いのは、ドレンチェリーです。

ブラウンシュガーとは、三温糖や黒砂糖などの白くない砂糖の総称です。

今回、私は栄養豊富な「きび砂糖を使いました。

三温糖ときび砂糖は一見良く似ていますが、三温糖は白砂糖と成分は変わりませんが、きび砂糖は独特の製法により、さとうきびの持っている自然の風味やミネラルが活かされています。

そして、やはり卵は高級品だった為か配合されておらず、ボソッとした生地ではありますが、バターのコクときび砂糖の自然な甘さが特徴のとても美味しい素朴なクッキーが完成しました。

皆さんも是非作ってみてはいかがでしょう。

当店でも期間限定で販売致します。

花子ふうに言うなら、「こぴっと、買ってくりょ♡」でしょうか。(笑)

 

「花子のクッキー」レシピ

 ※わかりやすくアレンジしています。

材料

○バター 200g

○ブラウンシュガー 100g

○バニラエッセンス 5g

○薄力粉 400g

 

step
1
バターを室温に戻し、ポマード状にする。

step
2
ブラウンシュガーを加え、ジャリ感が無くなるまで混ぜる。

step
3
薄力粉を加え、均一に混ぜる。

step
4
冷蔵庫で最低30分寝かせる。

step
5
麺棒で厚さ5ミリに伸ばし、型で抜く。

step
6
ドレンチェリーを刻んで飾る。

step
7
150度のオーブンで15~20分焼く。

 

バターのコクと懐かしい風味のきび砂糖でできた素朴なクッキーの完成です。

ぜひ、お試しください\(^o^)/

 

山口由美子

大正3年創業 山口製菓舗 専務。1967年生まれ、おうし座。生まれも育ちも千葉県銚子。 趣味はギター弾き語りです。宜しくお願い致します\(^o^)/

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