この記事は令和4年(2022年)4月2日に地域日刊紙『大衆日報』に掲載されたものです。(コラム『おいしいおしゃべりNo.102』)
苦手だった「あんこ」を好きになったきっかけ
子供の頃に苦手だった食べ物が大人になって好きになっていた、という事がありませんか?
私の場合は「あんこ」がそうです。
昔はどら焼き、アンパン、大福、全て皮だけ食べていました。
そんな私があんこを好きになった明確なきっかけがありまして・・・。
それは、祖母の家に行った時、ちゃぶ台の上にあった祖母お手製のあんこです。
「砂糖が足りなかったから、甘さがなくてダメだわ」と祖母は言いました。
しかし私にとっては「え?あんこってこんなに美味しかったの?」
甘さを控えたあんこは小豆の香りが際立っていました。
「そうだよね、あんこの原形は小豆。それに砂糖を加えた物があんこだもんね。今までのあんこは砂糖の味だったんだ。」
当たり前の事に気づいた瞬間でした。
それまでは、あんこはあんこ以外の何物でもなく、あんこは甘い物と決めつけていました。
菓子屋に嫁いで「あんこ」にこだわる!
時は経ち、縁あって菓子屋に嫁いだ私は、当然、自店のあんこにこだわり始めました。
直径80cmもある大きな銅鍋に小豆を入れ特大の木杓子で煉り続けます。
昔の工場は空調設備もなく、夏のあんこ炊きは特に暑く、全身汗だくになり、それを割りきって作業するものですから返って気持ちが良いものでした。
そんな私を見て、材料業者さんから「今日も頑張ってるね。その元気はどこからくるの?」と聞かれ、「美味しいあんこを作るため」と答え、そんな当たり前の事をどうして聞いてくるんだろうと不思議に思ったものでした。
おいしいと評判になった「あんこ」
その後、当店では、砂糖を減らし、甘さを控えたことで、小豆の風味豊かなあんこを完成させることができました。
おかげ様でお客様からも「甘さ控えめで美味しい」、「小豆の風味が良い」、と言われるまでになりました。
伝統とは革新の連続であり、お客様の嗜好の変化、健康志向の高まりなど時代が求める味に変化させていく事が大事だと私は思っています。
あんこはヘルシー
もともと小豆には、体にとって嬉しい栄養が色々含まれています。
抗酸化物質であるポリフェノールを多く含みますし、鉄分も豊富、食物繊維、良質なたんぱく質も含みます。
そして何より脂質が少なく低カロリーです。
こんなにも栄養豊富で、ヘルシーな「あんこ」は、是非ダイエット中の方にもおすすめです。
砂糖を減らしたり、天然甘味料に置き換えるなどして、自家製あんこに是非チャレンジされてはいかがでしょうか。
かなりヘルシーで美味しいスイーツを楽しむ事ができますよ。
当店のアンバタが大人気!!
当店では、北海道小豆を使用し、甘さ控えめに自家製したこしあんをたっぷりサンドしたアンバタコッペパンが大人気です。
もちろん、保存料も無添加です。火・土・日限定で銚子イオン1F食品売場にて販売中です。
是非ご利用下さいませ。
🥖山口製菓舗 パン部門ヤマグチパンより😊❣️
老舗のコッペパン
🟡アンバタ
・北海道小豆で自家製したこしあんがたっぷり‼︎
・今ブームのアンバタですが当店では70年以上のロングヒットです♪
🟡ピーナツ
・さっぱりした甘さのピーナツクリームをサンド♪
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イオン銚子 1F 食品売場
パンコーナー 平台の横
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※テナントのベーカリーさんとは別です。
※写真のような素朴で映えないパッケージが目印です^ ^
🌱🌱🌱 大正3年創業の老舗の味 🌱🌱🌱
ヤマグチパンといえば、千葉県ご当地パンとして大人気で昭和42年生まれのサンオレが有名ですが、実はコッペパンはもっと早い昭和25年(1950年)に発売しています。
また、当店のコッペパンと牛乳だけを銚子第3中学校に納品したのが、東総地区で最初の学校給食の始まりです。
伝統ある老舗のコッペパンをご賞味下さい😊✨
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💐パン酵母のお話💐
パン作りを経験された方ならご存知ですよね、パン作りは発酵モノですから、ものすごく何通りものの製法があります。
また、自家製酵母の数だけ出来上がったパンの風味の種類も存在してくる訳です。
酒蔵にその蔵独自の菌がいるように、当店パン発酵室にも長年生き続けている酵母菌がおります。現在はYA2022種と名づけて追い種しながら育成中です。
その酵母菌を使って今の季節ならではの特別な仕込みと熟成法を経て、もちもちふわふわしっとりコッペパンが完成します。
毎日美味しく焼き上げて、皆様のお口にすんなり馴染むよう、幾つもの工程への愛情と努力を惜しみません。
ヤマグチパンのお宝コッペパンをぜひお楽しみいただけましたら最高に幸せです😊✨